去る11月5日(土)例年行われている稲門建築会近畿支部総会「交流の夕べ」に先立ち、稲門建築会近畿支部主催によるトークセッション「地域の眼から21世紀の日本の可能性を考える」が「大阪倶楽部会館」でとり行われました。
様々な地方都市や農村部の特徴ある文化中心づくりや移住促進の事例、そしてお二人が実際移住し、直に向き合っている豊岡、徳島での実践の状況をご紹介頂きました。山崎さんからは、地域に住まい暮らしを楽しむことが、根源的な「まちづくり」であるというお話を、田口さんからは移住者と貸主の間に集落の受け入れ組織の存在が重要であるとのお話を頂きました。
その後、参加者を交えたディスカッションを行いましたが、議論は白熱し予定時間を超過しての終了となりました。
中央から俯瞰した、統計を基にした政策的な議論では無く、地域に住み込んだ実践を通して主張を展開される、お二人の超「在野精神」を感じたセッションでした。
その後、「交流の夕べ」では「創ること と 使うこと」と題し、ゲストスピーカー木島千嘉建築設計事務所主宰 木島千嘉さんに、ご自身の設計と父君の故木島安史先生(早稲田−熊大教授−千葉大教授)の「孤風院(阿蘇で被災)」を通じての経験をつなぐものとして、いかに建築を使い倒すか、使い込んでもらえるような空間は何か、という視点からご講演いただきました。
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