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【稲門建築会近畿支部最新News&Topics】
■特別見学会‐「免震改修により生まれ変わったなにわのシンボル 通天閣」■
案内役 野口 伸
去る11月1日(木)、交流の夕べに先立ち、特別見学会「免震改修により生まれ変わったなにわのシンボル 通天閣」がとり行われました。
内藤多仲氏の設計により1956年に完成した通天閣は、2015年に竹中工務店により免震改修工事が行われました。
改修設計を担当したのは、竹中工務店設計部の野口伸委員(苗H11)で、この度の見学会、及び「交流の夕べ」の企画立案まで野口委員に尽力いただきました。

見学は野口委員の案内により、地上の天井画、免振装置から大阪市内を一望できる最上階の屋外見学ルートまで余すところなく見せていただきました。
通天閣は、先般の台風によりライトアップを停止しておりましたが、この当日に再開され、幸運にも恵まれていると実感した次第です。
改修設計の詳細はこの後の「交流の夕べ」で野口委員にお話しいただきました。

通天閣と周辺の風景

通天閣天井画

見学風景



■2018年度稲門建築会近畿支部総会「交流の夕べ」■
見学会の後18:30より、恒例の近畿支部総会「交流の夕べ」がはじまりました。 会場は通天閣の直近の「いるり」というお店です。
例年、近代建築を会場としてきましたが、せっかく新世界に来るならよりディープな大阪を堪能しようとレトロな外観の串カツ炉端焼きのお店を選んでみました。 なかなか情緒ある佇まいです。

藤川委員の司会のもと、重村支部長挨拶、最長老の太田隆信さんの乾杯の音頭、しばしの歓談の後に講演会となりました。
最初の講演は野口委員による、「通天閣見学会の解説」として、通天閣の歴史から、この度の免震改修についての経緯や設計、施工等の技術的な解説などをお話しいただきました。

次の講演は、お一人目のゲストである、早稲田大学教授 中谷礼仁先生(苗S62)による「動く大地、住まいのかたち―プレート境界を旅する」と題した講演でした。
この講演テーマは先生の近著のタイトルと同じで、この著書は本年度の建築学会著作賞を受賞されております。内容は、
地球上に存在するプレート境界面では、常に隆起運動等によって新たな地形や地層ができており、実はこの地域にこそ人間の住生活や文化が発祥になっている。 中谷先生自身が、このプレート境界の地域を旅して、地形、地層と地域の住生活、文化とのその歴史との関連を探る。
といった、建築学と地質学、文化人類学まで包含するようなスケールの大きな講演でした。

最後の講演は、お二人目のゲストである、大阪市立大学准教授 倉方俊輔先生(苗H6)による「生きた建築ミュージアム事業」と題した講演でした。
通称「いけフェス大阪」と呼ばれるこの事業は、毎年秋の週末に大阪の魅力ある建築を一斉無料公開するイベントで、日本でも最大規模と言われる建築イベントです。
倉方先生は実行委員としてこの事業の運営に携わっており、事業の成り立ちから企画立案、スポンサーの獲得など、様々な背景をお話しいただきました。
地盤沈下などと言われる大阪ですが、やはり産学の活力、機動力はさすがと実感しました。

その後は恒例の一人30秒スピーチ、都の西北合唱、エールでお開きとなりました。

二次会は会場付近で探してみましたが、「土地柄上」串カツ屋以外が見当たらない、という状況でしたので、またしても串カツのお店「鶴亀や」でご歓談となりました。

いるり外観

歓談風景

重村支部長挨拶

太田さん乾杯の音頭

野口委員講演

中谷先生講演

倉方先生講演

二次会風景



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