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【シンポジウム『世界から地域から、いま、場づくりを問う』in Zoomのご案内】
    ◆ 吉良森子 × 塩浦政也 × 早野洋介 ◆    司会:倉方俊輔
長雨の後、暑い夏が続きました。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
個人的にですが、今年に入ってからの想定外の世界的な混乱からわかったことがあります。
政府とマスコミは忖度ばかりであてにならないということ。また、戦後生まれは教科書中心の教育と、親方日の丸の戦艦大和的な航行に慣れ、想定外の事態の際に、教科書にない真実を見極め、大胆な方向転換を決断する心構えがなかったということ。 このことから、戦争を知らない世代にとって、今が正念場かもしれません。
そして、この正念場を好機と捉え、今年の「交流の夕べ」は、初のリモート開催といたします。リモートは、「空間」を超える特性があります。それは、「近畿」を超え、「稲門」を超えるということです。ただの「不毛」かもしれませんが、もっと「豊穣」かもしれません。大胆に試してみることでしか、今を乗り切る方法はないと私たちは信じます。
初のリモート開催である、今年の趣旨は以下としました。

とにかく試してみませんか?もちろん、みんなで校歌は歌えません。肩も組めません。二次会もありません。だから汗臭くなくていいとも言えます。誰でも平等とも言えます。
いかがでしょうか?参加してみませんか? (文責:八幡健志)
■趣旨
いま、アクティビティに貢献する、場づくりの専門家である建築関係者の役割は、いっそう高まっているのではないだろうか。
グローバル化した社会の出来事が、これまで同様に世界や国家という単位でものを考えることをできなくしたわけだが、それでも人は活動するのだから。では、その次のありようは? 今年の「交流の夕べ」は、初のリモート開催となったことを好機ととらえ、近畿の外部の稲門メンバーに接続する。
グローバルでローカル、越境的で本質的な建築の取り組みをお伝えいただき、さまざまな世代の近畿支部のメンバーを中心に自由闊達な議論を行う。
変わらない人間の「交流」から、新しい場づくりを探しあてる「夕べ」だ。 (文責:倉方俊輔)
■日時:令和2年11月10日(火) 19:00~21:00
■場所:Zoom会議にて。参加者には案内を後日メールでお送りします。
■申込:近畿支部の方は、 https://forms.gle/qwikkdQA78LVCmL8Aから、一般の方は https://forms.gle/JfThutBayRfb1vfm6 から申し込みください。
■講師のご紹介
●吉良森子(建築家|MORIKO KIRA ARCHITECT BV 主宰 苗S62)
吉良氏は、早稲田大学理工学部建築学科大学院在学中に、デルフト工科大学へ2年間留学したのち、1990年、早稲田大学建築学科大学院を修了されました。
1992年より、レム・コールハースのアシスタントをしていたベン・ファン・ベルケル建築事務所 (UN studio)に勤務し、1996年、アムステルダムに建築事務所を設立しています。
その後、オランダ住宅・国土開発・環境省建築局勤務、アムステルダム市美観委員会委員など、オランダで活躍される一方、2010年からは、神戸芸術工科大学環境建築学科で客員教授をされています。
多くの設計の実績があり、新築のみならず、16世紀末から幾度も改修が繰り返されてきた「シーボルトハウス」や19世紀末に建てられた教会の改修なども手がけており、建築が将来の改修でいかに「変わる力」を持つことができるかを思索しております。

Photo by Kees van de Veen
●塩浦政也(建築家|株式会社SCAPE主宰 苗H09)
塩浦氏は、組織設計事務所の建築家として、東京スカイツリータウン、トヨタ自動車ヘッドクオーター等の設計を担当。その中で必ずしも「箱」を作ることだけがこれからの建築家の仕事ではないのでは、という問題意識から、デザインマネジメントや行動経済学に触れ、空間における人々の行動を活性化することを目的とした包括的デザイン “Activity Design” のコンセプトを開発し、2013年にNikken Activity Design labを社長直轄部署として設立しました。
2018に様々なプロフェッショナルをつなぐ21世紀型のアーキテクトスタジオである株式会社SCAPEを設立。「22世紀の景色(=SCAPE)を作る」ことをテーマに、建築家の活動領域を拡張する活動を開始しました。

トークイベントBAGAKU
●早野洋介(建築家|MAD Architects 共同主宰 苗H13)
早野氏は、早稲田大学理工学部材料工学科で学ぶと同時に、早稲田大学芸術学校で建築を学び、2001年に卒業した後、ロンドンのAAスクールに進み修士号を取得しました。
2003年、AAスクール卒業後は、ロンドンのザハ・ハディド事務所に所属し、広州オペラハウスや北京SOHOのプロジェクトなどを手がけ、その後ザハ・ハディド事務所の同僚であったマ・ヤンソン氏、ダン・チュン氏とともに、2004年、北京にてMAD Architectsを設立し、設計活動を展開しています。
MADは東洋的自然観に基く造形を通じて、現代における新しい都市と建築の在り方を挑戦的に提案し、インスタレーションから建築、ひいては都市スケールまでの様々なプロジェクトを中国国内にとどまらず、日本、アメリカそしてヨーロッパなど、数々の国においてで実践しています。

清津峡トンネルリノベーション

■司会者のご紹介
●倉方俊輔(建築史家|大阪市立大学准教授 苗H16)
1971年生まれ 
早稲田大学理工学部建築学科卒業、同大学院修了。伊東忠太の研究で博士号を取得し、2011年から大阪市立大学准教授。
日本の近現代建築の研究と並行して、『東京モダン建築さんぽ』『建築の日本-その遺伝子のもたらすもの』『伊東忠太著作集』『吉阪隆正とル・コルビュジエ』などの編著書の執筆、メディア出演、日本最大の建築公開イベント「イケフェス大阪」実行委員、Ginza Sony Park Projectメンバーを務めるなど、建築の価値を社会に広く伝える活動を行う。
日本建築学会賞(業績)(2016年)、日本建築学会教育賞(2017年)受賞。



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